2013年01月14日

続・なわとびってできないと将来、落ちこぼれ?

 反響がとても大きかったので続編です。(ちなみに「なわとび」というのはあくまでも一例で、「バスケットボール」に置き換えても、「スイミング」に置き換えても、「ピアノ」に置き換えてもいいんですよ。)

 

続・なわとびってできないと将来、落ちこぼれ? 僕らが市民活動として取り組んでいる子どもたちの遊び場づくり、居場所づくりの中では、学校の体育のなわとびや鉄棒や跳び箱の時間が嫌で嫌でしょうがないという子どもたちに少なからず出会います。

 大人になったら多くの人がやらないどころか、話題にもしない、たかがなわとび、鉄棒、跳び箱が原因の一つで不登校になった子どもたちもいます。

 苦手な組み体操がきっかけで、長期に中学へ行けなくなった子どももいます。

 なわとびの二重とびができる・できないで級認定される。

 できる子どもはさらに何回できたかで級が上がる。

 教師や指導者が他人より抜きん出ることが立派だ、価値があると思っているから、そんなくだらない技術評価制度が安易に作られる。

 できる子どもは優秀な子どもだと評価されるから、できない子どもがバカにされる。

 できない子どもはひもに絡まるたびに、「あははー、そんなのもできないんだ」と同級生に嘲笑され続ける。

 そんな子どもが大縄跳びに参加させられれば、「またお前のせいで引っかかったじゃねぇかよ」と責められる。

 なわとびの時間を重ねれば重ねるほど、なわとびが苦手な子どもはなわとびが嫌いになり、スポーツそのものも嫌いになる。

 さらに教師や指導者のできるイコール優れている、できないイコール劣っているという評価に馴らされた子どもたちの嘲笑、叱責によって、自尊心を失い、自己肯定感を下げていく。

 スポーツ本来の目的からすれば、運動が苦手な子どもほど、苦手ではあるけれど、身体を動かすことは好き、汗をかくことは気持ちいいと思えるようにするべきなのに。

 そしてスポーツを通して、喜びを分かち合うことの大切さを実感できるようにするべきなのに。


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この記事へのコメント
豊田・みよしおやこ劇場の運営にかかわってます、柏木といいます。会員さんのつながりで、記事を見せてもらいました。とても大切な、それでいて言葉にされて改めて、本当にそうだよね、と気付ける事だと思いました。できないより出来る方がいいと、無意識に思っている自分もいます。今の自分で、良いんだと感じられるこども、大人が増えますように。劇場だよりに文章を引用させてもらいたいです。
Posted by 豊田・みよしおやこ劇場 柏木 at 2016年01月15日 08:47
いろんなことの指導者って、当然、それが子ども時代から得意だから指導者になる。
そこに大きな落とし穴がありますよね。
出典だけ書いてくだされば、転載、どうぞ、ご自由に。
ありがとうございます。
Posted by たっちゃん@ゆめ・まち・ねっと at 2016年01月15日 18:42
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